肌に優しい下着とはなにか?(基本編)
皆さま こんにちは。
昨今 ネットで「肌に優しい下着」と検索すれば シルクやコットンやアトピー対応など様々なサイトが出てきます。
各お店ごとにセールスポイントがありますが 下着作っている工場として、そして天然繊維を30年近く取り扱ってきた私の経験上からどんな下着がお肌に優しいのかをお話いたします。
今回は基本編ですが 次回以降素材-製造-デザインについてもできるだけ専門用語を使わずシンプルにお話できればと思います。
どれか一つの不快要素を取り除くだけではだめ
肌に優しいイコールお肌への刺激が少ない、下着は直接お肌に触れるものなので刺激があるとどうしても不快に感じてしまいます。
そこで各社どうすれば刺激を減らせるか色々考えるわけですが、どうも一つキャッチコピーだけを強調しているようにも見えます。
例えば「シルクを使っているので快適」だとか、「縫い目がなくお肌に刺激を与えません」だとかこういうキャチコピーが先走っている感じがします。
ここで大事なことは不快な要素をどれか一つだけをクリアしても快適になるわけではありません。
どんなものでも同じなんですが総合的に考えて作らないと 理想の商品に近づくことなど、できるわけがないんです。
なので キャッチコピーに惑わされずその下着が素材や作りよりも「肌への刺激」について総合的に考えられて作られているものなのかが大事になってきます。
下着の肌への摩擦抵抗を減らす
肌への優しさを求め刺激を減らすとなれば「いかに肌への摩擦抵抗を減らすか」になります。
その方法を下に列挙してみました。
・縫い目を減らす もしくは縫い目を立たせずなるべくフラット(ぺちゃんこ)にする。
・表面が毛羽(ケバ)立っていないツルンとした生地(素材)を使う。
・アレルギー反応を起こしにくい天然素材(シルク・コットン)を使う。
・ゴムやレースはパワーは強くない物を使い、肌に触れさせない。食い込ませない。
・静電気を起こさせない。
・体にきちんとフィットしてズレたりよじれたりしない。
細かいことを言えばキリがありませんがこれらが解消されると大体の下着はストレスなく快適に着用できるのではないかと思います。
採算を考えてしまうと 全てがクリアできない
しかし、残念ながら不快要素を全てをクリアできている下着はそう多くありません。なぜかと言いますと全部やってしまうと採算が合わなくなるためです。
これだけのことをすると素材は当然良いものを使わなければならず、下着のことを熟知している商品デザイナー、実際に下着を丁寧に作るベテランの職人がいないと生産できないので人件費もかなり高額になります。
大量生産すればするほど数を売らなければならないので値段を高くできません。生産の効率と素材の値段をシビアに見ないといけないので 価格を抑えるためにどこかが犠牲にされている商品がとても多いです。
肌に優しい下着は手間・コストを惜しんでは出来ない
結論として 肌に優しい下着とは
「下着の肌への摩擦を極力減らしたもの。素材には低刺激のものを使い、違和感なく着用できるようにきちんとデザインがされ、下着を作っていく上では時間と手間を惜しまないで丁寧に作られた下着」
ということになります。
私達は規模としてはとても小さな下着工場で大量生産は出来ませんが、その分着ていただく方に不快な思いをさせないよう 時間と手間をかけ一枚一枚丁寧に仕上げることを第一に考えています。
どのような商品でも、本当に良いものを作るには基本的な部分は同じだと思います。
市販の下着よりは少し高いかもしれませんが お値段以上の価値は感じていただけるのではないかと思います。
おかげさまで多くの方から好評を得ています「真美衣」「可憐」はお肌にスルッと馴染むように 素材や縫い方を研究して、日本国内で丁寧に作って販売しております。
詳しくは こちらまで
一度、ご覧いただた上でお試しいただければ幸いです。
それでは 長文をお読みいただけき ありがとうございました。
是非次回もお楽しみに!