着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

当店には下着専門の専属デザイナーが在籍しています。

かれこれ40年近くになりますが当店商品のみならず、大手下着メーカーや高級下着専門店の下着デザインを数多く手掛けてきました。

実はこの下着デザイナーが在籍しているのと在籍していないのとでは、下着の着心地に大きな差が出るのをご存じでしょうか。

下着デザイナーは、見た目を良くするだけでなく、良い着心地の下着を作るカギになる、とても重要な職人です。

大手下着メーカーさん(WさんやTさんやGさんなど)などには下着専門のデザイナーが在籍していますが、中小零細ネットショップや下着工場にはほとんど下着専門のデザイナーがいません。

ではデザイナーはなぜ重要なのかこれからお話いたします。

女性デザイナーだからこそ良い商品が出来る

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

当たり前の話じゃないかと思われるかも知れませんが、女性用の下着工場にも男性の職人はたくさんいます。

店長である私自身男性ですし、もちろん一生懸命仕事をしていますが、着る人の立場を理解したくても、男性は着心地まではチェックできないもどかしさがあります。

だからこそ女性用下着には女性のデザイナーが必要なわけで、この理由から当店では専属の女性デザイナーが在籍しているのです。

下着専門の専属デザイナーと自家生産の強み

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

社内に下着専門のデザイナーがいると着心地良く、商品づくりに手抜きのない商品が出来上がります。

なぜなら他社製品ではなく、自社製品だからです。

自社の製品について「本当に良いものを作り、販売したい」という想いがあるからに他ならず、それを実現するためにものづくりをしているからです。

外注工場に頼んでも、ものづくりのプロなんだから良い商品は出来るんじゃない?と思われる方もいらっしゃると思います。

しかしそれは自分のお店と外注工場が一蓮托生の関係でいる場合の話です。

外注委託で下着を製造する際の課題

実際お店と工場は利害関係だけで繋がっているケースがとても多いのです。

自家生産と外注生産で大きく違うのは、外注委託の場合それぞれが別の企業であり、思惑の違いがどうしても出てしまうからです。

例えば、何回もサンプルを作り直した商品があったとします。

サンプル生産とは、商品の本格的な製造の前に、少量の試験的な生産のことです。
実際に作ってみないと分からない製造上の問題を把握する目的や仕上がりを確認したり、顧客に提示する見本品を作る目的で行われます。

サンプルを何度も作り直した結果、サンプルのコストが上昇します。

そうすると、お店側が利益確保のために、工場へ製造のコストダウンを要求します。
そうした場合、外注工場は工程を省略しコストを下げ利益を出します。

つまり、従来の作り方より品質が劣ることになります。

お店側に商品知識がない場合の課題

もっと最悪なのがお店側に商品知識がない場合、外注工場に丸投げすると工場側にとって都合のいい作り方をされる場合もあります。

こんな関係では良い商品なんてとても作れません。

外注工場に出す場合、

  • お店側に商品知識を持った者が存在し、
  • 外注工場にきちんと製造指示が出来るかどうか、
  • そして工場側もお店に対して手間をかけてでも良い商品を販売してもらおうという意識があるかどうか

が重要となります。

下着専門の専属デザイナーが在籍していることと自家生産による強み

当店のように専属デザイナーがいて自家生産を行っている場合は、すぐにサンプルを作ることができ、納得できるまでサンプルチェックができます。

サンプルができれば工程表を作り、製造現場に的確な指示を与えることができるので、工程の省略により着心地の良さを犠牲にすることはありません。

仮に外注に出す場合でも、徹底的に当店の工程表に基づいた製造方法で作らせるので、手抜きはさせません。

むしろ高難度の商品は、はじめから外注工場側から断ってくるので、常に高い品質で顧客満足度の高い商品を作ることができます。

デザイナーは商品をデザインするだけではありません。
きちんとした製造管理までできて初めてデザイナーと言えます。

お店にこういう人物がいるといないでは 商品企画力に大きな差が出るので、結果的にお店の強みとなるわけです。

決して商品づくりを簡素化しない

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

先程の外注工場の話と一部重なりますが、最近の日本での下着製造の傾向として感じられるのはものづくりを簡素化することです。

合理化といえば聞こえは良いのですが、海外製品に対抗してか、実は面倒だからとかコストを落としたいなどの理由から、本来あったほうが良い工程を省いて、少ない労力で数をたくさん作りたがる傾向が見られます。

当然ながらこうして作られた下着は、決して着心地が良いとは言えません。

デザイナーはパッと見のデザインにもこだわりますが、ベテランになればどこをどうすれば着心地が良くなったり、悪くなったりすることがわかるので、極力デザインを殺さず着心地にこだわるようになります。

ですので工程の省略など手抜きをせず、手間をかけて下着作りをしようとします。
こうして出来上がった下着はおしゃれでとても着心地の良いものになります。

下着に限らず衣料品を製造する事は、基本的に昔から作り方が大きく変わっていないし、画期的なイノベーション(技術革新)があったわけでもありません。

昔から作り方の変わっていないものを簡素化、つまり「手抜き」すればコストダウンや数をたくさんつくることはできるかもしれませんが、簡素化すると本来得られるはずの着心地が悪くなる場合がほとんどです。

昔ながらに丁寧に生地を切り、手間をかけて縫製した下着には、これら簡素化した下着では味わえない抜群の着心地の良さがあります。

デザイナーがいない場合、外注工場に任せきりで出来上がってきた下着の何が良いか悪いかさえ分からず、結果的に低品質のものを販売することになってしまいます。

着る人の立場になって独自のデザインができる

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

デザイナーがいないお店は、とにかく「売りたい」ので売れ線のデザインをコピーしたり、他社の素材を真似しようとする傾向があります。
つまり模倣品を作るわけです。

私もこの下着業界に入ってから数多くの模倣品を見てきましたが、着心地は悪い上にコストダウンして売るので、本物の価値も下がる模倣品は本当にタチが悪いです。

模倣に頼らないデザイナーは、流行にはあまり左右されず、着る人がどういう思いでこの下着を選んで着るかに着眼点を置き、デザインします。

着る人に合った素材を使い、年代や利用シーンを頭に描きながら、唯一無二のデザインで着心地を良くした下着を作っていく。
これこそ本来あるべき下着デザインだと思っています。

当店のデザイナーも、模倣下着は本物の下着より着心地が良くなることは絶対無いと理解しているので、今まで模倣品を作ったことがありません。
100%オリジナルデザインです。

自分で決めたデザインで納得行くまで作り直し、それをお客様に買っていただき、リピートしてもらうのが最高の喜びだそうで、そうして日々モチベーションを高めています。

ちなみに、私(店長)は、下着づくりではデザイナーにとても敵わないので、他店に負けない高品質の素材を選ぶことでデザイナーとタッグを組んで、理想の下着づくりをアシストしています。

素材の特性を活かし、身体に無理のないデザインを作る

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

優れたデザイナーは、素材(生地やレース)の伸びや肌触りを理解した上で、素材ごとにパターン(型紙)を作り変えて商品化します。

またパターンは、身体に負担がかからないように全て平面ではなく、縫い上がった状態が身体に沿うよう立体的にしていきます。
これは一朝一夕にできるものではなく長年の経験が必要になってきます。

当店のデザイナーはキャリアも長く、こういった知識は全て頭に入っていますので、着心地の良い下着を作ることができます。

一般的なデザイナーは素材の特性などは考慮せず、一度作った同じパターンをいろんな素材に汎用します。

模倣品の着心地が悪い理由として上げられるのがこのパターンの使い回しです。
同じ形の下着でも素材が変われば着心地が悪くなる場合があるので、このことを理解していないのです。

まとめ

結局、どのデザイナーも良い下着を作りたいという気持ちは同じだと思います。

良い下着を作る上で、業界の経験は重要なポイントにはなりますが、最終的にはいかに着る人の立場になってデザインできるかどうかこれが出来るかどうかがカギになります。

大企業には専属デザイナーもたくさんおられますが、デザイナーが絶対の自信を持って作った下着も販売担当からデザインを修正させられたり、コスト面から素材の質を落とされたり、製造工程を減らされたりして、デザイナーが満足できる下着ができない場合も多くあります。

企業という組織の中でデザイナーが思うように下着を作れないジレンマもあると思います。

幸いにも当店は小規模なので、私とデザイナーとの意思疎通は大企業よりも随分良いと思います。
私も特に注釈をつけることをせず、商品企画の意図だけを伝えて、自由にデザインをさせています。

共に下着を作る知識はあるので、外注工場に頼む場合も手抜きされてもごまかされません。

着心地の良い下着づくりには「下着専門デザイナー」が欠かせない理由

また、高級な素材を厳選し、手抜きのない高いレベルの縫製も行っていますので、他店には中々真似もされにくい商品展開となっています。

もちろん商売ですし当店の下着がたくさん売れてくれると嬉しいです。
ですが着ていただくお客様のことを考えずに「手抜き」して下着作りをするつもりは毛頭ございません。

シルクチュールの下着は高いとおっしゃる方も中にはいらっしゃいますが、決して手抜きせず、丁寧に高品質の下着を作って価格相応の下着を販売していると思っております。

こんな商売下手で不器用な零細下着工場のネットショップですが、デザイナーがいないお店よりは着心地良く確かな品質の下着をつくっていると自負しておりますので、少しでも多くの方にご利用いただければとても幸せです。

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

ぜひ一度シルクチュールにご来店くださいませ。
よろしくお願い致します。

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