シルク下着の効果・効能(吸水、吸湿性編)コットンとの比較
シルクはとても吸水性に優れ、汗をかいてもサラッとした感触が得られます。
コットン(綿)とよく比較されることがありますが、一体どう違うものなのかお話したいと思います。
シルクはコットンの約1.3倍の吸水性
よく水分を吸う繊維としてまず挙げられるのが、コットン(綿)です。
触感はサラッとしていて、Tシャツに代表されるように夏物衣料や下着によく使用される定番の素材です。
最近でこそ化学繊維の「吸水速乾」をうたった繊維もあります。(生地はメッシュ構造のものが多いですが)
「じゃ、シルクじゃなくても綿や吸水速乾の化学繊維でいいや。値段も高いし」と思われる方もいらっしゃるでしょうね。
物性的に見ればシルクはコットンの1.3倍の吸水性があると言われています。
確かにコットンよりいいですが、決して倍優れていると言うわけではありません。
じゃ これからシルクが優れた素材である事をお話していきます。
シルクは放湿性にも優れている
放湿性とは繊維が含んだ湿気(水分)を外に排出する性質のことです。
簡単な例で言いますと、シャツを着ていて、汗でシャツがびしょびしょになっても重くならず、軽くなっていると言えばお分かりでしょうか?
ちなみに私は夏場結構汗をかきます。
運動をした後はそれはもう全身汗でずぶ濡れの状態です。
体験談になるのですが、私は運動をする時、当初有名スポーツメーカーの化学繊維の吸水速乾シャツを着て汗対策をしていたのですが、確かに衣類の外まで汗が出ていっているのがわかります。
ですが中々乾くまではいきません。
汗がシャツを通り越してそのまま外に出て汗が地面にしたたり落ちるという感じです。
コットンのTシャツの場合は、いっぱい汗を含んでビショビショのまま、汗が冷えてくると寒くなるぐらいシャツの中に汗が残っていて、シャツがとても重たく感じます。
そして生糸のシャツを着て運動してみたところ、確かに汗でビショビショにはなりますが、綿のように衣類に残ったままでなく、化繊のようにそのままスルーしているわけでもない、水分は含んでいるけれどもなんだか軽い感じがします。
顕著に差が出たのは、汗びっしょりの状態で着替えた時。
化繊や綿の時は身体に張り付いてシャツを脱ぐのも一苦労なんですが、シルクはびっくりするほど楽に張り付かずスッと脱げ、体にひっつきません。
これには正直驚きました。
つまり他の2者に比べシルクは繊維の中に残留している水分量がかなり少ないと言え、放湿性がものすごく高いと言えます。
シルクは「サラッとする」感じ方が違う
吸水性・放湿性が高い素材なんですが、吸水性の「サラッとする」の感じ方が違います。
化繊やコットンの場合、水分を吸った時の感じは「カラカラに乾いてサラサラ」に対しシルクの場合は「適度にしっとりしてスベスベ」な感じです。
すなわちシルクは保湿感を損なわないと言う感じです。
お肌にはカラカラより適度なしっとり感がある方が断然良いです。
それにシャリシャリタッチのコットンや化繊の下着を着ると確かに清涼感は得られますが、お肌の弱い方には硬くて刺激が強すぎる場合があります。
特に背中ニキビやおしりのブツブツでお悩みの方はお肌への刺激と乾燥しすぎは禁物です。
かと言ってムレるのは嫌だというのであれば少々高くてもシルクの下着をオススメします。
吸水・放湿・保湿に加え抗菌と繊維の表面がツルツルで摩擦によるお肌への刺激が少ない、更にシルクには吸脂性(皮脂を吸う)効果があるとなれば、現時点でブツブツにお悩みの方はシルク下着がベストチョイスということになります。
保湿や吸脂性についても別の機会にお話しますが、汗に対してだけでもシルクはこれだけの効果がある素晴らしい繊維です。
まとめ
吸水性についてはこんな感じです。
- コットンの約1.3倍吸水性に優れている
- 水分を吸うだけじゃなく外に放出する効果がある
- カラカラにするのではなくしっとりスベスベの状態を保つ
夏場には大活躍しそうなシルクですが購入をお考えの方は粗悪な安い絹紡糸や紬糸のものを買わず、高級な生糸のものをお選びください。
なぜなら、汗に混じって変なニオイがでてきたら快適どころじゃなくなりますからね。
ブログ「シルク下着の選び方」の過去の記事 にはいろいろお役立ち情報がございます。
ぜひとも良いシルク下着選びにお役立てください。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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